今回行った改造
今回はかなり久しぶりの投稿になります。実は裏ではコッククロフト・ウォルトン回路を作って放電バチバチさせたり、ニキシー管時計を設計したりなど色々やっていたのですが、なかなか文章を書く気力が起きず(主に大学のレポートのせいで)、久々の投稿になってしまいました。
今回やることととしては、普段デスクに置いて使っているONKYO製ジャンクスピーカーD-SX7A(ハードオフでペア1000円)にスーパーツイーターを乗せて、高音マシマシのハイレゾ対応スピーカーに転生させる手術を行います。
改造の経緯
今まで使ってきたスピーカーはD-SX7Aの他にも自作のものがあり、こちらは以下の3つを組み合わせて作ったものです。
ちなみにエンクロージャーはAmazonで、スピーカーユニットは店頭で買いました(当時4000円ほど)。ツイーターは共立エレショップのセールにてDigi-Fi 19号のスピーカーユニットとセットで800円(約90%OFF)というとんでもない破格で購入しました。

元々はこの自作スピーカーを使っていて、高音域は綺麗で音楽を聴くのには適していますが、スピーカーの口径が小さいため小音量では低音は出ず、映画などの視聴には物足りない感じでした。
そこで更に昔に使っていたジャンクスピーカーを引っ張り出してきてしばらく使っていたのですが、Hi-Fi信者の私にとっては音楽を聴くときに明瞭感が足りないと感じました。
つまりこの2つのスピーカーの中間の特性であればいいので、自作スピーカーのツイーターを取り外してジャンクスピーカーの上に仮で取り付けてみました。


するとちょうどいい感じの音質になったため、本格的にこの構成で運用することにしました。
ツイーターはL字金具とアルミテープで固定し、ネットワークはツイーター付属の電解コンデンサを付けただけなので、今回は土台とネットワークをちゃんと作り直します。
製作風景(ダイジェスト)
あまり写真を撮っていなかったので、細かい手順は言及しません。
①材料

この他にもツイーター本体やターミナル取付用のアルミ板、配線なども使用しています。逆にセメント抵抗は未使用でした。Amazonで買ったのは以下です。
オーテクのスピーカーケーブルは内部配線用とツイーター⇔スピーカー間の接続用に計2m買いました。ただ、結構太くて圧着端子(ファストン端子)に上手く圧着できず、圧着しつつ半田づけすることになりました。
あとバナナ端子付きのケーブルは今まで使っていたジャンク品のケーブルが錆びついていたので買い換えただけです。新しいものは断面積が10倍くらいにはなっていそうなくらい太いです。
②板のカット・穴あけと接着
厚さ10mmのMDF板に直径60mmの穴をホールソーで開け、ツイーター取り付けネジ用の穴は現物合わせで開けました。ネジ穴はツイーター中心から70mmの位置でした。

穴あけが終わったら土台と正面バッフル板を木工用ボンドで接着し、太い輪ゴムで固定しました。あと強度が心配だったので、角材を補強桟として同時に接着しました。
接着中は輪ゴムで留まっているだけなので、雑に扱うと輪ゴムの弾性で板が吹き飛んで、辺りに接着剤を撒き散らすので注意が必要です(一敗)。
③配線など
土台に穴をあけたアルミ板をねじ止めし、そこにバナナ端子を取り付けます。アルミ板は気合で曲げて、ゆがみを誤魔化すために紙やすりでヘアライン加工っぽく仕上げました。
配線はアンプからの入力端子とスピーカーへ向かう出力端子を並列にして、そこからフィルムコンデンサで分岐してツイーターに繋がっているだけです。つまり入力・出力端子の区別はありません。

高音マシマシにしたかったので、コンデンサは並列にして容量を稼いでいます。ここは個人のお好み次第です。
最後に土台の裏面にゴム足を貼り付けます。DCMの戸当たり防止用クッションが固めの樹脂製かつ先端が尖っているような形状なので、インシュレーターとして良さげだと思って買いました。(知らんけど)


④設置
入力端子にアンプからのケーブル(青のケーブル)、出力端子とスピーカーをオーテクのケーブルで接続した写真です。

全体的にはこんな感じになりました。

試聴
試聴してみた感想ですが、バカ耳なので仮設置と変わらない感じではありました。でも未設置と比べると明瞭度が全く異なります。これにはHi-Fi信者の私もニッコリです。足りない低音はサブウーファーで補うと、かなり現代的なドンシャリを楽しめました。
試しに聴いた「間遠い未来/やなぎなぎ」などのキラキラ音が多めの曲だと若干刺さり気味にも感じます。「リテラチュア/上田麗奈」ではイヤホンでしか聞けないような細かい音も聞こえてすごく満足です。
終わりに
今回の改造はかなり変化が分かりやすいので、高音信者の皆様も試してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人

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とある理系大学に通う逸般的なオタク。
趣味は電子工作、オーディオ、サーバー管理など。
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